2018_01_26

iPS細胞研究所へご寄付くださった皆様・
CiRA
ニュースレターにご登録くださった皆様へ


平素より、iPS細胞研究にご理解・ご支援を賜りまして、
誠にありがとうございます。

iPS
細胞研究所の研究活動をご報告さしあげる
CiRA Newslettervol.32が完成いたしましたので、ご案内申し上げます。
http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/pdf/Newsletter_Vol_32.pdf?1516955162490

先日は、所長の山中伸弥教授から、論文不正のお詫びを
送信させて頂きました。

皆様から多数のご連絡を頂き、心から御礼申し上げます。
山中宛に頂いたご意見等は、全て本人が拝読いたしました。

それを受け、皆様へ下記のメッセージがございます。
どうぞ、ご査収ください。

「皆様から多大なご支援を賜っております弊所において、
論文不正が発生しましたことを、あらためまして
伏してお詫び申し上げます。

所長として、今回の論文不正の検証と再発防止の
システム構築を、責任をもって行う所存です。
また、当面の給与につきましては、私個人として
iPS
細胞研究基金に寄付いたします。
今後とも、研究を見守って下さいますよう、
お願い申し上げます。

             iPS細胞研究所 所長 山中伸弥」


2018_01_23

iPS細胞研究所へご寄付くださった皆様・
CiRA
ニュースレターにご登録くださった皆様へ


平素はiPS細胞研究にご支援・ご理解を賜り、
心より御礼申し上げます。

このたび、昨年に発表された論文の一つにおいて、
筆頭・責任著者であるiPS細胞研究所の教員(特定拠点助教)が、
研究データの改ざんやねつ造を行っていたことが、学内の調査により
明らかとなりました。

本論文の元になった研究には、iPS細胞研究基金から
230万円が使われておりました。

皆様からご支援・ご期待を頂戴しております弊所において
論文不正を防ぐことが出来なかったことに、所長として
大きな責任を感じております。心よりお詫び申し上げます。

本論文は、iPS細胞から脳の血管の細胞を作り出すことに成功した、
という内容でしたが、それを裏付けるデータの多くに手が加えられていました。

論文が掲載された科学雑誌の編集部に連絡し、すでに論文撤回の手続きを
進めております。

なお、本論文は、現在進行中あるいは計画中の臨床研究や治験とは、
全く関係のないことを申し添えます。

iPS
細胞研究所では、これまで実験ノートの定期的な検認や研究データの
管理などの研究不正防止に向けた取り組みを行ってまいりましたが
今回の事態を重く受け止め、研究倫理に対する取り組みをより一層強化し、
皆様からの信頼を取り戻せるよう努力いたします。

なお、不正を行った助教や、所属研究室の教授、および私自身の
処分については、大学の規定に則り速やかに検討を進め、
懲戒処分を実施した際には遅滞なく公表いたします。

寄付者の皆様から多大なご支援を賜っております弊所において、
このような事態が発生しましたことを、あらためまして伏して
お詫び申し上げます。




                京都大学iPS細胞研究所 所長 山中 伸弥